親父の選択

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【書評】谷崎潤一郎「陰翳礼賛」 蛍光灯の明るさが嫌な俺は谷崎の感覚と似ているのか

   

どうも、驚くほど日本文学に疎い自分を恥ずかしく思っている親父です。

国語の時間、いったい俺は何をやってたんでしょうか?? フッフッっ、もはやいいです、だって今たくさん本読んで楽しいから^^。

ムダ話はこれまでとして今回の書評記事は谷崎潤一郎の「陰翳礼賛」。きっかけはブログの記事のために文章の書き方を勉強しようと思って買った谷崎の「文章読本」。その時の記事です。

http://oyaji-choice.com/2014/10/2282/

書評とは程遠いこの記事ですが、一方で読み終えたことで谷崎独特の世界観を知ることができました。そして「もっと谷崎が読みたい!」となったワケです。陰翳礼賛は彼の代名詞の1つです。

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日本の美 侘と寂

日本の古来の美、侘と寂。書かれた当時の谷崎自身の実際の経験をふんだんに盛り込み、自身の視点で「日本の美」を書き示した内容です。

もし仮に谷崎が平成の現在を見たとしたならどう思うだろう。明るすぎて、暗が無くて、悲観、驚嘆、だぶんそのあたりかな。

普段では陰翳(=カゲ)など見当たらない現在、読みながら幼少の頃に行った親戚の古家屋のことを思い出しました。田舎の山の裾野にあったその家は確か随分前に現代風の家に立て替えられたはず。それでも覚えているのは怖いほど広くて暗かった奥座敷。幼かったので背中の襖を閉じられると泣きたくなるほどの暗さの恐怖がありました。

そういうところに日本の美の本質が潜んであんだよという谷崎の言い分、なるほどなぁ。今となってはそういう侘、寂を体感できるところは少なくなりました。

陰翳礼讃 (中公文庫)

衣食住は日本の陰翳に基づく

味噌汁のこげ茶色、舞妓の白粉と女性の着物、そして庇が長い日本家屋。

どれも日本の陰翳の元で生まれたんですよ。凄く納得です。あと読んでて気づいたことが日本家具。みな木目をそのまま活かして派手な塗装はありません。とのこを塗ってニスで仕上げる程度でしょう。木の本来の色を利用して、時の経過で出てくる色の濁りを楽しんでいる。これも陰翳の意識した日本独特のものだと思います。

不二貿易 うづくり風 民芸 車ダンス ST-154X 78515

 

この親父変わった拘りがあって、蛍光灯の白い光が好きになれないんです。なので我が家はダウンライトを多めに設置しています。白熱灯のほうが落ち着くんです、色もほんのりオレンジがかって暖かみがある。眩しくないので目も疲れないし、照らした空間に趣きができるじゃないですか。

これって谷崎っぽくない??

 

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