親父の選択

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西郷隆盛が何をしたか知らない人たちへ。佐々木克「幕末史」

   

昨年の仕事納めの帰宅途中に東京丸の内の丸善に立ち寄りました。

休みのあいだに読むつもりで6冊の本を買ったんです。そのうちの1冊を紹介します。

佐々木克著「幕末史」

幕末史 (ちくま新書)

この本を選んだ理由

昨年の大河ドラマ「官兵衛」は1話も逃すことなく見ました。なぜならば、親父は戦国時代モノは大好きだからです。そして今年は「花燃ゆ」。舞台は幕末の時代、主人公は吉田松陰の妹という設定。今年も見るかなぁ、、

ところが吉田松陰が生きた幕末時代について、恥ずかしいほど無知でした。人物は知ってるけど、その人が一体何をしたのか答える事ができない状態。はっきり言って教養不足、40過ぎのいい年なのにかっこ悪いです。

大河ドラマ「花燃ゆ」効果もあり丸善には幕末をテーマにした書籍が多く並んでいました。

タイトルの「幕末史」の通り、江戸時代の黒船ペリー来航から大日本帝国憲法制定まで幕末時代を知ることができます。

ほか何冊か手にとり最初の2,3ページに目を通したんですが、ここまで幕末全体を通じて書かれたものは無かったと思います。部分的(吉田松陰だけ?)でなく一貫して理解するにはちょうど良かった。それがこの本を選んだ理由です。

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内容と特徴

もう、そのまんまです。繰り返しになりますが、ペリー来航から大日本帝国憲法制定までです。

そして出来事に関わったあらゆる人が登場します。

著者の佐々木克さんは京都大学の名誉教授です。本文中に時折出てくる既存研究結果に対する意見・反論だとか、個人的な解釈が、何か大学で実際の講義を受けているような感覚になります。

新たな史料を分析した解釈などが盛り込まれ、かつ説明がとても明白で理論的です。「なるほど、そういうことだったの!」と、ほぼ何もかも忘れてたこの親父にも十分に理解しやすいものでした。

一貫して出てくる「攘夷」のキーワード

しかし「討幕」を目的とした集団・人間はだれもいません。幕末の共通認識は「挙国一致」です。日本国民全員が力を合わせ取り組むことこそ、新しい日本を作るために必要なことだ。

その「挙国一致」を実現するために奔走したのが幕末の志士たちです。

 

評価・感想

一般的にはこうだが、そうではなくて俺はこう考える

恐らく佐々木先生の個人的な意見も相応に盛り込まれているのでしょうが、それがまた抑揚となって読みやすい、理解しやすい。

聞いたこともないような人物が登場したりと、改めて自分の無知さにがっかりしました。が、反面新鮮でスーッと時代に入っていけました。

多くの先人たちの努力により今の日本がある。

でもそうでもないんですよね、現在から見ると半分正解で半分間違っていた。なぜなら、このあと日本は王政復古のもと間違った道「戦争」に向かって歩んでいきます。

幕末の出来事は海外の列強たちと「同等」に世界を渡り歩くきっかけを得た時代だったのだと、理解しました。

 

まとめ

西郷隆盛は何をした人物なのか答えられますか?

このバカ親父はようやく答えられるようになりました。

同世代の親父諸君へ、苦手な人いますよね?でも、この本を読めば会話程度なら普通にできますよ。上記の通り読みやすいので1週間あれば読了です。

今の日本の礎を創った時代のことです。ちゃんと知っておきましょう。

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