伝統と感覚の錬金術 刀匠にあこがれて
2015/04/29
針金をグニグニしていると、次第にその部分が熱くなって亀裂が入り、最後に折れてしまいます。これ、針金のなかのエレルギーのバランスがグニグニによって崩れるから、こうなります。針金に限らず全ての金属がバランスを保って存在します。
「バランスを保つ」=「内部のエネルギーが平衡をとる」タイミングは様々です。
分かりやすくいうと、普段目にする鉄や銅などの金属は、日常生活の環境(人間が生活する環境だから-10℃~40℃あたり)で硬かったり、しなったり、加工しやすかったりという特性をもった内部エレルギーの平衡を保った状態なんです。
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鋼(はがね)内部のエネルギーを熟知する刀匠
金属のエネルギーの特性を感覚的に身に付けて生業としていたのが刀匠。日本刀を作り出す刀匠たちは、刀の素材となる鋼(はがね)を熱し、たたき、冷やすことを繰り返しながら内部のエネルギーを自在のタイミングで安定させ刀を形成します。感覚的にその強度、キレ、美しさを持ち合わせるエネルギーの状態・タイミングを知っているんです。
- 何度の火で熱するのか
- その後どれくらいの時間をかけて、どれほどのインパクト(衝撃)を与えるのか
- その後、どくらいの時間をかけて何度まで冷やすのか
伝統的かつ感覚的に習得したこれらのノウハウと手法によって、作りたい日本刀の特性(素材の違い、形だったり用途、何年つかうかなど)に応じて、それらを満たしながら普段の生活のなかで(常温)で刀として存在できる鋼(はがね)の内部エネルギーの状態にガラガラぽんっと組み替えているんです。そうやって日本刀が生まれます。
すごい職業ですよね、刀匠、刀工って。
なぜ刀匠の記事なのか
前置きが長くなりました。。親父は学生時代に錬金術を習っていました。なので上述の金属の話とか、よくしっている方だと思います。
先日こんな記事を書きました。
今年中にやんなきゃいけないことが盛りだくさんなんですが、優先順位が高いのが庭の手入れ。これはオヤジ以外誰も手伝ってくれませんからね。やってますよ、ちゃんと。と、そしたら針金を使う作業があったんですよ。グニグニしてたら、頭の中で色々思い出しちゃって記事にしちゃいました。
いいんですよ、何かいても。マイブログですから♪♪