Magnificent One !! ピッツバーグ・ペンギンズの至宝、マリオ・ルミュー(Mario Lemieux)
2015/05/16
最近NHLに嵌っています。NHLGameCenterLiveへの加入で毎週末はNHL三昧、しかし個別の選手はまでは未だ分かりません。それでも彼らの一流のプレーを見るだけで楽しいからいいのですが..
ピッツバーグ・ペンギンズの調子がいいです。ペンギンズは90年代当時の好きなチームのひとつでした。ペンギンのマスコットが可愛らしくて日本のNHLファンのあいだでも人気がありました。安定した成績を残し1990-91、1991-92シーズンの2年連続でスタンレーカップを獲得しています。あと何よりもグレツキーと並ぶレジェンドがいましたから、マリオ・ルミューです。
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スーパーマリオ マリオ・ルミュー(Mario Lemieux)
幼少の頃からその才能を発揮し、カナダ全土に知らない人がいない神童とまで言われたルミュー。しかし彼のプロ生活はいつもケガと病気が付きまといました。
ルミューは生涯のプロ生活において1シーズンをフルに出場したことがありません。それほどケガが多かったんです。それでも残す成績はポイントで常に上位。仮に体調万全で活躍したならばグレートワン、グレツキーと並ぶ選手となったでしょう。
圧倒的な存在感
出場した試合ではルミューの存在感は抜群でした。ルミューは毎試合30分は出場していたと思います。通常アイスホッケーは3、4セットで回します。ただ、ここぞの時には要の選手を出すんです。パワープレイの時にはいつも出てくる印象でした。
グレツキーとは異なるセンタータイプ
グレツキーと比較するとプレースタイルが異なります。最盛期のグレツキーが自分でキープしゴールにあがりながら点を取りに行くタイプだとしたら、ルミューは周りを活かすプレースタイルが多かったです。勿論自分でも得点するんですよ!それでいてかつ周囲の使い方がうまい。センターってまさにこんなプレーが理想的なんだろうなと見ていましたよ。
それでも低迷したペンギンズ
そんなルミューがいてもチームの成績はぱっとしませんでした。理由は上記の通り毎試合ベストコンディションなルミューでは有り得なかったこと、そしてチームのルミュー依存度が高かったことが上げられます。結果としてルミューがダメだと勝てないんです。アイスホッケーは他のスポーツと異なり同じ選手が一試合出続けることは不可能です。
ルミューとチームの双肩をなすもうひとりのスターが加入、ヤロミール・ヤーガー
彼の加入でチームのルミュー依存度が低減されました。チェコスロバキア人のヤーガー(Jaromir Jagr)です。90年にドラフト1位で加入、すぐにレギュラーとして活躍しました。彼はチェコで若手ナンバー1の選手でしたから活躍は当然です。しかもルミューとセットを組まれたら相手にとっては脅威にしかなりません。これでルミューへのマークが軽減され、互いに相乗効果を生み出したワケです。この年ペンギンズは念願のスタンレーカップを獲得、つづく1991-92シーズンとNHL2連覇を果たしました。
幾度の骨折、感染症、そして引退
チームの柱ですから相手のマークが厳しいのは当然です。そのためルミューへのチェックは特別激しいものでした。脊椎を骨折、そして感染症をも発症します。故障を抱えたままのプレーは限界に達しました。
1996-97シーズンで引退、そのシーズンオフには特例でNHL殿堂入りを果たします。
その後はチームの経営難に自腹を切って支援、オーナーになるなどペンギンズのためにリンク外で活躍します。また集客効果でも狙ったのでしょうか、それとも不甲斐ないチームにいてもたってもいられなかったんでしょうか、一度現役復帰を果たしました。
Magnificent One!!!
グレツキーが「Great One」、一方ルミューは「Magnificent One」です。ともに最高を示す形容詞です。
故障の多さが非常に残念でしたが、90年代の彼の現役プレーを見れたのはラッキーでした。同世代で良かったです♪♪