上野東京ライン開業から2週間、あの神田駅の勾配を上る電車の電気代を計算してみた。
2015/04/29
どうも、乗り物好きの親父です。
3月14日に開業した上野東京ラインに乗りました。といっても利用するのは帰宅時だけで朝の通勤時は乗車したことありません。理由は朝は私の通勤時間帯と合わないから、ちょっと残念。
しかし東京駅方面に向かうのに、また逆に東京駅から1本で上野、日暮里で乗換えが無いのは非常に便利です。
この上野東京ライン、宇都宮線、高崎線、常磐線がこれまでの上野止まりから秋葉原、神田を通過して東京駅へと接続するのですが、乗っていると上野と東京間の坂道が結構きつくて馬力をかけているのがよく分かるんです。床下のモーターから「グゥーン」と唸り音がしている。
凄いな、電車って。まさに文明の力。
電車は1車両で大体25から35トンの重さ。
当然人が乗っているので大人子供、男女いろんな人がいるとして平均体重50キロ、通勤時は混雑で200人乗っているとしたら乗車客だけで10トン。合計1車両あたり約30トン!!これが15両だとして電車1本の総重量450トン!!!
電車重し。
電車の電気代
一方でこれほど重い電車を動かすのには相当な電力、電気代がかかると思いでしょうが意外と?安かったりします。
最近の電車のモーターは1つで最大出力120KWです。駆動機付き車両は4つのモーターがついていますから合計480KW。仮に15両編成の電車だと半分はモーターつきと考えて7車両、すると約3,360KWの消費量。
これは電車のフルパワーです。例えば常磐線の車両E231系のフルパワー速度は時速120キロ、運行時の平均速度は50~60キロ程度でしょうか、停車もするしね。よって半分程度のパワーで運行していることになります。
あくまでも仮ですが東京電力の一般家庭向けの電気代の一番高いレンジで30円/KWh、事業者向けでJRほどの規模感だと10円ぐらいなのかなぁ?
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そしてクルマと一緒で電車も常にアクセル踏みっぱなしではありません。
また最近の車両はVVVFインバータ制御を搭載しているので速度調整時の抵抗負荷(ブレーキによる減速)もなく、実際にパワーを消費しているのは走行時間の3分の1程度。とすると、
3,360KWh(1時間あたり15両編成電車のフルパワー)*50%(普段の運行時のパワー度、約半分程度の速度)*10円(電気代単価)*1/3時間(実際にモーターを動かしてパワーを消費している時間)=5,600円
これが1時間走らせたとしてかかる電気代の目安です。
常磐線でいうと、ちょうど今回の上野東京ラインで新たに発着駅となった品川と取手駅の走行時間が1時間ぴったり。この間の運賃はおとな1人800円です。
7人乗れば電気代ペイかよ。。
ちなみにJR東日本は自社で発電所があってそれで補っています。おしまい^^。